海外取引所の先物では、数十倍から数百倍のレバレッジを選べます。倍率を上げるほど少ない証拠金で大きなポジションを持てますが、わずかな値動きで強制決済(清算)される距離も近くなります。
この記事では、レバレッジと必要証拠金、維持証拠金、分離マージンとクロスマージンの違い、清算価格の考え方を具体例で整理します。
レバレッジと必要証拠金
レバレッジは、ポジションの想定価値に対して預ける証拠金の割合を決めるものです。倍率が高いほど必要証拠金は少なくなります。
| レバレッジ | 必要証拠金 | 清算までの値動きの目安 |
|---|---|---|
| 10倍 | 1,000 USDT | 約10%の逆行 |
| 50倍 | 200 USDT | 約2%の逆行 |
| 100倍 | 100 USDT | 約1%の逆行 |
※ 実際の清算価格は維持証拠金率や手数料を考慮して決まるため、目安より手前で清算されます。
維持証拠金と強制決済(清算)
ポジションを維持するために最低限必要な証拠金が維持証拠金です。含み損で証拠金が維持証拠金を下回ると、取引所がポジションを強制的に決済します。これが清算(リクイデーション)です。
- 維持証拠金率はポジションの規模が大きいほど高く設定される(段階制)
- 清算時には清算手数料が差し引かれる取引所が多い
- 急変時は清算価格どおりに決済されず、保険基金や自動デレバレッジ(ADL)が働くことがある
分離マージンとクロスマージン
| 項目 | 分離(Isolated) | クロス(Cross) |
|---|---|---|
| 清算の対象 | そのポジションに割り当てた証拠金のみ | 先物口座の残高全体 |
| 損失の上限 | 割り当てた証拠金まで | 口座残高まで |
| 清算されにくさ | 低い(証拠金が少ないため) | 高い(残高全体で支える) |
| 向いている使い方 | 損失を限定したい初心者 | 複数ポジションを残高全体で管理する経験者 |
分離マージンなら、清算されても割り当てた証拠金以上は失いません。倍率は低めに設定し、清算価格を取引画面で確認してから発注する習慣をつけてください。
レバレッジの上限は一律ではない
- 銘柄によって最大倍率が異なる(主要銘柄ほど高い)
- ポジションの規模が大きいほど上限が下がる
- 本人確認(KYC)が未完了だと上限が低く制限される取引所がある
- 相場急変時に取引所が一時的に上限を引き下げることがある
よくある質問
Q. 清算されると証拠金は全部なくなりますか?
A. 分離マージンでは、そのポジションに割り当てた証拠金が清算手数料を含めてほぼ失われます。クロスマージンでは先物口座の残高全体が対象になります。取引所の清算ルールとマージンモードの説明を事前に確認してください。
Q. レバレッジは後から変更できますか?
A. 多くの取引所では、ポジションを持っている間でも倍率を変更できますが、変更できる範囲や必要証拠金の再計算は取引所ごとに異なります。
Q. 自動デレバレッジ(ADL)とは何ですか?
A. 清算されたポジションを市場で処理できない場合に、反対方向で利益が出ている利用者のポジションを強制的に縮小する仕組みです。保険基金で吸収しきれない急変時に発動することがあります。
条件の確認先
本サイトは掲載する取引所の公式サイトではない独立した情報メディアです。個別の投資助言、売買の指示、利益の保証は行いません。暗号資産の取引には、価格変動、レバレッジ取引の強制決済、送金誤り、取引所の運営リスクにより、投じた資金の一部または全部を失う可能性があります。
次に確認する
仕組みを押さえたら、取引所の条件を比べる。
現物・先物の手数料、最大レバレッジ、清算ルール、日本語サポートを取引所ごとに整理しています。
