基礎知識 / COLUMN

A-book B-book 違い|海外FX掲載8社の公式表記と見分け方

海外FXのA-bookとB-bookの違いを中立に整理。XS・HFM・Axi・AXIORY・DecodeFX・Monaxa・Exness・Vantageの公式文書で確認できる執行方式の記述だけを表にしました(2026年11月4日確認)。

A-bookとB-bookのどちらの業者か調べても、公式サイトに答えが見つかりません。一覧記事を探す人は多いはずです。

当サイト掲載の8社のうち、公式文書に「A-book」「B-book」の語を使う業者は0社でした。書かれているのは、自社が取引の相手方なのか、ディーリングデスクが介入するのか、という事実にとどまります。

2026年11月4日に確認した注文執行方針・契約書・公式ヘルプを表にしました。業者を分類せず、公表された記述だけを並べます。

結論:公式文書にA-book・B-bookの語を使う掲載業者は0社

掲載8社の公式文書でA-book・B-bookの語を使う業者が0社であることを示した4つの数字の図
  • A-book:顧客の注文を外部のカバー先へ流す運営の呼び方(業界用語)
  • B-book:業者が顧客の取引の相手方として自社で持つ運営の呼び方
  • ハイブリッド:注文や顧客ごとに両方を使い分ける運営の呼び方
  • 公式文書にこの3語を使う掲載業者は0社(2026年11月4日確認)
  • 方式で分類せず、公式が書く「相手方」「ヘッジ」「ディーリングデスク」の記述で比べる
出典:各社公式の文書(2026年11月4日確認)。詳細は後述の一覧
業者公式が書く立場の型
XS自社が本人・唯一の執行場所
HFM自社がCFD注文の執行場所
Axi自社が本人。顧客取引は他社とヘッジ
AXIORYディーリングデスクの介入なし
DecodeFX「NDD方式」と記載
Monaxa自社が本人。全取引はヘッジしない
Exness該当法人が唯一の取引相手
Vantage注文は複数の流動性提供者へ送信と記載(別法人の文書)

この表は業者の分類ではありません。公式の文言を短く言い換えたものです。ヘッジの比率を数字で公表している社は、当サイトの確認範囲ではありません。

A-book・B-book・ハイブリッドの仕組み:注文の行き先が違う

顧客の注文が業者を通り、外部のカバー先へ流れる経路と、自社で持つ経路の2つを描いたイラスト

A-bookは、顧客の注文を銀行などの流動性提供者(カバー先)へ流す運営です。B-bookは、業者が顧客の反対側を自社で持つ運営です。

呼び方注文の行き先業者側で起きること
A-book外部のカバー先へ流す顧客の損益の影響を受けにくい
B-book業者が反対側を持つ顧客の損益が業者に及ぶ
ハイブリッド注文や顧客ごとに振り分け基準を載せた文書は確認できず

ハイブリッドの振り分け基準は、当サイトが確認した8社の文書に載っていません。基準が分かると書く一覧は、公式の裏付けがない推測と考えます。

「本人として取引する」はB-bookと同じ意味ではない

AxiTrader LLCのクライアント契約(2026年7月7日施行)は、当社が本人として相手方になると書きます。同じ契約に、顧客取引のエクスポージャーについて他社とヘッジ取引を行うとも書かれています。契約上の相手方であることと、注文を外へ流すかは別の話です。

海外FXのスプレッド比較:DD方式とNDD方式の説明つき

利用者に起きる違い:スプレッド・約定・利益相反を中立に整理

外部へ流す運営と自社で持つ運営で、価格・約定・収益・利益相反がどう変わりうるかを比べた表

方式の名前だけでは、スプレッドが狭い、約定が速いとは言えません。公式文書が書く条件と、実際の約定を分けて見ます。

  • 外部へ流す運営:カバー先が取引を取り消す場合がある(AXIORY規約14.6)
  • 自社で持つ運営:価格・約定・速度を自社で管理する(Exness公式ヘルプ)
  • どちらも:利益相反の方針文書を、XS・HFM・Vantageが公開
  • 約定ルールの公開例:Exnessは保留注文のスリッページフリー範囲を公開

Exnessの公式ヘルプは、保留注文のスリッページを抑える「スリッページフリー範囲」を公開しています。注文価格と約定時の市場価格の差が範囲より小さければ指定価格、範囲以上なら市場価格で約定します。

範囲はEURUSDとUSDJPYが0〜8 pips、GBPJPYが0〜15 pipsです(2026年9月17日更新・11月4日確認)。市場状況や取引状況で変わると書かれています。

「B-bookは悪」「A-bookは安全」とは言えません

カバー先の取消や価格の再提示は、外へ流す運営でも起こりえます。方式の名前ではなく、約定ルールと利益相反の管理が公開されているかで見ます。

A-book業者一覧ではなく:掲載8社の公式表記を並べる

AXIORY公式「注文執行ポリシー」の冒頭。リクイディティ・プロバイダー経由で自動執行し、ディーリングデスクの介入がないと説明
出典:AXIORY公式サイト(2026年11月4日撮影)

a book brokers listのような一覧は、第三者の推測が混ざります。公式の文書に書かれた文言だけを、業者ごとに並べます。

出典:各社公式の文書・ページ(2026年11月4日確認)。「公表なし」は当サイトの確認範囲での記録
業者・文書公式の記述の要旨
XS:XS Ltd 注文執行方針常に本人として執行し、唯一の執行場所。ヘッジ用の流動性・価格提供者を評価・監視。大半は自動処理、状況で手動
HFM:HF Markets (SV) Ltd 注文執行方針(2026年1月版)自社がCFD注文の執行場所。提示価格はリクイディティ・プロバイダー由来。取引は取引所外のOTC
Axi:AxiTrader LLC クライアント契約(2026年7月7日施行)本人としてすべての取引の相手方。顧客取引は他社とヘッジ。公式サイトは20社以上の流動性プロバイダーへ直接接続と説明
AXIORY:公式「注文執行ポリシー」全注文を自動執行し、ディーリングデスク介入による利益相反はないと説明。規約は流動性提供者の取消などで取引を変更・取消可と規定
DecodeFX:公式「口座タイプ」全口座で「NDD方式」。注文方式はSTP・STP・ECN。注文執行方針の文書は確認できず
Monaxa:Monaxa Ltd Best Execution Policy(2023年4月版)と公式「Price and Execution」唯一の執行場所で本人、マーケットメーカー。全取引はヘッジせず、未ヘッジの持ち高が出る場合あり。公式ページは「顧客の注文と自社のヘッジは別」と説明
Exness:公式ヘルプ「Execution」(2026年9月4日更新)該当法人が唯一の取引相手。マーケットメーカーとして流動性と約定を社内で提供。詳細は次の章
Vantage:Vantage Prime Trading Ltd 最良執行方針(2023年12月版)と公式ヘルプ「口座の種類」代理ブローカーとして、注文をSTPで複数の流動性提供者へ即時送信と記載。提供者の1社は株主が共通で、利益相反は方針で管理と説明。口座の表記はプレミアム「STP方式」、スタンダード「ダークプールへ直接アクセス」
Monaxa公式「Price and Execution」の上部。Trading with Monaxa、Conflicts of interest、Order vs hedgeなどの見出し
出典:Monaxa公式サイト(2026年11月4日撮影)
文書は法人ごとに分かれます

表の文書は、各社の公開ページで確認できた法人のものです。別法人の版は条件が異なる場合があり、Vantageの方針はVantage Prime Trading Ltd(セントルシア)の文書です。契約主体は口座開設時に確かめます。

Exness B-book:公式ヘルプ「Execution」には何と書いてあるか

Exness公式ヘルプの要点を取引相手・社内・肩書きなし・更新日の4項目で示した図

「exness b book」で検索すると、第三者サイトの分類が並びます。Exness自身は、公式ヘルプで次のように説明しています(日本語版・2026年9月4日更新・11月4日確認)。

  • 取引相手:該当法人が、顧客の取引における唯一の取引相手(市場や取引所とは直接取引しない)
  • 流動性と約定:該当法人または別のExness法人がマーケットメーカーとして、社内で提供
  • 収益:スプレッド・手数料・スワップ(該当時)。個々の取引の結果ではないと説明
  • 注文フロー:買いと売りで自然な相殺が生じる場合がある
  • 呼び方:市場の肩書きは付けず、モデルの仕組みを説明する方針

公式の言葉は「マーケットメーカー」と「唯一の取引相手」です。A-bookやB-bookという語は使っていません。

言えるのは、流動性と約定を社内で提供するモデルだという点までです。全注文を自社で持つのか、一部を外へ出すのかは、公式に書かれていません。

約定の種類は公式ヘルプで確認できます

Proアカウントではインスタント執行を選べ、価格が変わると再提示(requote)の通知が出ます。ほかの口座はマーケット執行で、約定価格が変わることがあります(2026年9月19日更新・11月4日確認)。

Exnessの安全性・評判を公式情報で確認

NDD・STP・ECNの表記だけでは、A-bookかは分からない

DecodeFX公式の口座タイプページに、NDD方式の記載箇所を番号で示した図

DecodeFXは公式ページで「NDD方式(No Dealing Desk)」と明記し、比較表の注文方式にSTPとECNを使います。ただ、この表記だけでは約定の詳細は分かりません。

出典:DecodeFX公式・AXIORY公式・Vantage公式ヘルプ(2026年11月4日確認)
用語公式での使われ方読むときの注意
NDDDecodeFXが約定方式として記載定義は業者ごと。文書で確認
STPDecodeFXとVantageが口座・注文の方式名に使用口座名だけで約定は判断できない
ECNDecodeFXは注文方式、Vantageは口座名手数料の構造を示す名前でもある
ディーリングデスクAXIORYが「介入しない」と記載他社は文書に記載なし
当サイトは約定を検証していません

口座名にSTPやECNが入る業者でも、約定の仕組みは注文執行方針と規約で確かめます。当サイトは各社の注文処理を検証していません。

自分で確かめる手順:注文執行方針の見方

注文執行方針で見る6つの点をチェックリストにした図
  1. 01
    契約書類のページを開く

    公式サイトのフッターにある「契約書類」「Legal Documents」から開きます。XS・HFM・Vantageは文書の一覧ページがあります。

  2. 02
    Order Execution Policyを開く

    「Execution Venue(執行場所)」の項から読みます。XS・HFM・Monaxaはこの項に自社が執行場所と書いています。

  3. 03
    鍵になる語を探す

    principal・counterparty・hedge・liquidity providerの4語を探します。下の表で読み方を確かめます。

  4. 04
    利益相反方針を読む

    Conflicts of Interest Policyで、利益相反の管理方法を確かめます。XS・HFM・Vantageは独立した文書があります。

  5. 05
    見つからない項目を記録する

    見当たらない項目は「公表なし」と記録します。サポートへ質問し、回答は文書で残します。

出典:各社公式の文書(2026年11月4日確認)
探す語書かれていたときの読み方確認できた業者
principal・counterparty契約の相手方は業者XS・Axi・Monaxa・Exness
hedge顧客取引のリスクを外部と相殺する記述XS・Axi・Monaxa
liquidity provider価格やカバーの調達先の記述XS・HFM・Axi・AXIORY・Monaxa・Vantage
Execution Venue注文を執行する場所XS・HFM・Monaxa

海外FXの禁止行為と口座凍結のルール:約定を悪用する取引の扱い

スプレッドと取引手数料の基本

編集部の結論:執行方式を条件別にどう見るか

文書を読む・約定を見る・少額で試すの3つの行動を描いたイラスト
  • 約定の不満を避けたい人:注文執行方針と、スリッページ・再提示のルールが公開されているかを見る
  • 利益相反が気になる人:利益相反方針の文書があるかと、本人として取引する旨の記述を読む
  • コストを優先する人:方式の名前ではなく、スプレッドと手数料の公式値で比べる
  • 迷う人:少額で試し、約定履歴を自分で記録する
編集部の結論

best a book brokersのような順位は、公式文書に書かれていない推測に頼っています。当サイトは方式で業者を並べず、公式の記述がある点とない点を分けて示します。方式よりも、文書の公開状況と、自分の取引での約定の記録で判断します。

取引のリスク

FX・CFD・レバレッジ取引は、預けた資金を超える損失が出る場合があります。方式の違いは、損失の可能性を取り除くものではありません。

よくある質問

Q. A-bookとB-bookの違いは何ですか?

A. A-bookは顧客の注文を外部のカバー先へ流す運営、B-bookは業者が顧客の反対側を自社で持つ運営の呼び方です。両方を使い分けるものをハイブリッドと呼びます。当サイト掲載8社の公式文書は、この3語を使っていません(2026年11月4日確認)。

Q. A-bookのほうが安全ですか?

A. 方式だけで安全とは言えません。カバー先の取消や再提示は外へ流す運営でも起こりえます。注文執行方針、利益相反方針、約定ルールが公開されているかで確かめます。

Q. 海外FXのA-book業者一覧はありますか?

A. 当サイトは方式による一覧を作りません。公式文書で確認できる記述だけを、掲載8社ぶん表にしています。「公表なし」の業者は、そう記録しています。

Q. ExnessはB-bookですか?

A. 公式ヘルプの説明は、該当法人が唯一の取引相手になり、マーケットメーカーとして流動性と約定を社内で提供する、というものです。B-bookという語は使わず、肩書きを付けない方針も書かれています(2026年9月4日更新)。

Q. NDD方式ならA-bookですか?

A. NDDは「ディーリングデスクを介さない」という名前で、公式に使う業者があります。ただ、定義は業者ごとに異なります。DecodeFXはNDD方式と明記しますが、A-bookとは書いていません。

Q. B-bookだと勝てないのですか?

A. 方式だけで勝てるか負けるかは言えません。自社で持つ運営は、顧客の損失が業者の収益に影響する面があるため、利益相反の管理方針を確認します。Exnessは、収益は個々の取引結果ではないと説明しています。

Q. 業者の執行方式を公式に確かめる方法は?

A. 公式サイトの契約書類から注文執行方針と利益相反方針を開きます。載っていない点はサポートへ質問し、回答を文書で保存します。

条件の確認先

実際の条件はこちらで確認できます本コラムは2026年11月4日時点で、上記の公式一次情報と当サイトの掲載データを確認して編集しています。取引条件、提供内容、適用される規約は変更される場合があるため、申込み前に各社の公式画面で最終確認してください。
本コラムについて

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