MEXCの先物は、USDT建て(USDT-M)無期限先物で最大500倍、コイン建て(コインM)無期限先物で最大200倍のレバレッジを選べると公式Learn記事(2026年9月21日)で案内されています。ただし「500倍」は選べる上限であって、高いレバレッジを選ぶほど保有できるポジションの上限は小さくなり、強制決済(ロスカット)までの値幅は狭くなります。
この記事では、MEXC公式のヘルプセンター・Learn記事(2026年10月8日確認)だけを出典に、レバレッジと最大ポジションの関係、ポジション規模で決まる維持証拠金率、強制決済価格の計算例、分離マージンとクロスマージンの違い、リスク制限(銘柄ごとの上限)の確認手順を整理します。実際の上限は銘柄と市場環境で変わるため、取引前に取引画面のリスク制限で確認してください。
結論:MEXC先物のレバレッジは最大500倍だが、倍率が上がるほど持てる数量と強制決済までの距離が小さくなる
- USDT-M無期限先物は最大500倍、コインM無期限先物は最大200倍(公式Learn 2026年9月21日)。銘柄ごとの上限は異なり、市場の異常変動時は引き下げられる
- レバレッジは「最大ポジション数量」を決める。ETHUSDT無期限の例では、500倍で約671,829 USDTまで、20倍なら44,788,600 USDTまで保有できる(公式Learn)
- 維持証拠金率(MMR)はレバレッジではなく「ポジション規模のティア」で決まる。ETHUSDTの例では0〜671,829 USDTのポジションで0.1%、ティアが上がるほど高くなり最大2%
- 強制決済は、証拠金率(維持証拠金+強制決済手数料)÷(必要証拠金+未実現損益)が100%に達したときに、公正価格(インデックス価格と市場価格から算出)を基準に発動する
- 初心者はレバレッジを10倍以下に抑えることが公式Learnで推奨されている
暗号資産の先物取引では、投じた証拠金の全額を失う可能性があります。レバレッジが高いほど小さな値動きで強制決済に至り、分離マージンでは当該ポジションの証拠金、クロスマージンでは先物口座の残高全体が損失の対象になります。この記事は仕組みの説明で、特定のレバレッジや売買を推奨するものではありません。
MEXCの先物レバレッジは最大何倍?USDT-M 500倍・コインM 200倍と銘柄別の上限
MEXC公式Learnの「Understanding Liquidation Risk」(2026年9月21日)は、USDT-M無期限先物を「最大500倍のレバレッジ」、コインM無期限先物を「最大200倍のレバレッジ」と説明しています。当サイトの取引所ページでは、公式記事に基づきBTCUSDTで最大500倍と掲載しています(2026年9月3日確認)。
ただし、公式の「What Are Futures Risk Limits?」(2026年9月21日)は、銘柄ごとの最大レバレッジ・ティアごとのポジション上限・維持証拠金率を、市場状況に応じてMEXCが調整すると明記しています。例として、安定した市場では最大125倍の銘柄が、激しい変動時には50倍以下に引き下げられる場合があると説明されています。500倍はBTCUSDTなど一部の銘柄で、取引時点に選べる上限が正です。
| 区分 | 最大レバレッジ | 補足 |
|---|---|---|
| USDT-M無期限先物 | 最大500倍 | 銘柄ごとに上限が異なる。BTCUSDTなど一部銘柄が500倍 |
| コインM無期限先物 | 最大200倍 | BTC・ETHなどのコイン建てで決済 |
| 市場の異常変動時 | 引き下げあり | 例:最大125倍の銘柄が50倍以下に(公式Learn)。ポジション上限・維持証拠金率も調整される |
※ 出典:MEXC公式Learn(2026年9月21日)。当サイトの取引所ページに掲載しているコインM先物の「最大500倍※」は、公式Learn記事の200倍の表記と異なるため、確認のうえ更新します。
レバレッジが決めるのは「最大ポジション」:リスク制限ティアの仕組み
MEXCの先物は「ティア制証拠金モデル」で、選んだレバレッジが保有できる最大ポジション数量を決め、初期証拠金率はレバレッジから計算されます。レバレッジが高いほど、新規に保有できる最大ポジションは小さくなります。
| 銘柄(例) | レバレッジ | 最大ポジション | 維持証拠金率 |
|---|---|---|---|
| ETHUSDT無期限 | 500倍 | 約671,829 USDT | 0〜671,829 USDTのポジションで0.1% |
| ETHUSDT無期限 | 20倍 | 44,788,600 USDT | 17,915,440〜44,788,600 USDTのポジションで2% |
| ZKUSDT無期限 | 75倍 | 約18,262 USDT | 0〜18,262 USDTで0.7% |
| ZKUSDT無期限 | 30倍 | 91,310 USDT | 18,262〜36,524 USDTで1.2%(以降のティアはさらに高い) |
※ 出典:MEXC公式Learn「What Are Futures Risk Limits?」とヘルプセンター「先物の種類ごとに異なる先物リスク制限の詳細をMEXCで確認する方法」。数値は公式記事の例示で、現在の値は取引画面のリスク制限で確認してください。
維持証拠金率(MMR)はレバレッジではなくポジション規模で決まる点が重要です。同じ銘柄でも、ポジションが大きいほど高いティアに入り、維持証拠金率が上がります。維持証拠金率が上がると、強制決済価格は参入価格に近づきます。
リスク制限(銘柄別の上限)の確認手順
- 01Web:先物取引ページを開く
MEXC公式サイトのトップで「先物取引」をクリックし、「リスク制限」→「すべての先物リスク制限を表示」を選びます。
- 02Web:銘柄を選ぶ
確認したい先物トークン名を選ぶと、ティアごとの最大ポジション・最大レバレッジ・維持証拠金率が表示されます。
- 03アプリ:先物→設定→先物情報
アプリのホームで「先物」をタップし、先物取引ページ右上の設定アイコン「…」→「先物情報」→「リスク制限」で銘柄を選びます。
MEXCの強制決済(ロスカット)の仕組み:証拠金率100%・公正価格・段階的な決済
MEXCの強制決済(清算)は、公式ヘルプセンターのFAQ(2026年2月11日更新)によると、維持証拠金率が100%またはそれ以上になった時点で発動します。ここでいう維持証拠金率は、(維持証拠金+強制決済手数料)÷(ポジション必要証拠金+未実現損益)で計算されるリスク指標で、100%未満なら余裕があり、100%で最低要件をちょうど満たし、超えると強制決済が始まります。
発動の基準となる価格は、直近の約定価格ではなく「公正価格」(インデックス価格と市場価格から算出)です。市場が一時的に異常な値動きをしたときに不要な強制決済を減らすための仕組みで、取引画面では公正価格・直近価格・インデックス価格を切り替えて確認できます。
強制決済の流れ:注文キャンセル→段階的な決済→保険基金・ADL
- 未約定注文のキャンセル:クロスマージンではアカウント内のすべての未約定注文、分離マージン(自動証拠金追加が有効の場合)では影響を受ける注文がキャンセルされる
- 段階的な強制決済:ポジションが最低ティアより上にある場合、破産価格で一部を決済してティアを下げ、新しい維持証拠金率で再計算する。例として80,000枚から120,000枚に増やしたポジションは、まず20,000枚が決済される
- 全ポジションの強制決済:最低ティアでも維持証拠金率が100%以上なら、残りを破産価格でシステムが引き継ぐ。強制決済はマッチングシステムを経由しないため、破産価格は取引履歴やチャートに表示されない
- 保険基金とADL:破産価格より有利な価格で決済できた場合の残りは保険基金に入り、不利な場合の損失は保険基金が補填する。保険基金が不足すると自動デレバレッジ(ADL)に引き継がれる
強制決済価格(トリガーとなる価格)と破産価格(証拠金が完全に失われる理論上の価格)は異なります。公式FAQの例では、SOLUSDT 100倍・平均オープン価格196.09 USDTのロングで、強制決済価格194.59 USDT・破産価格194.14 USDTです。強制決済のアラートは各ポジションにつき30分ごとに最大1回発行されます。
必要証拠金・維持証拠金・強制決済価格の計算例(公式ガイドの数値)
| 項目 | 計算式 | 例の値 |
|---|---|---|
| ポジション価値 | 約定価格 × 先物サイズ × ポジションサイズ | 50,000 USDT × 0.0001 BTC × 100枚 = 500 USDT |
| 必要証拠金(初期証拠金) | ポジション価値 ÷ レバレッジ | 500 ÷ 10倍 = 50 USDT |
| 維持証拠金 | ポジション価値 × 維持証拠金率 | 500 × 0.5% = 2.5 USDT |
| 強制決済価格(ロング) | (維持証拠金 − 必要証拠金 + 平均約定価格 × 数量 × 先物サイズ)÷(数量 × 先物サイズ) | (2.5 − 50 + 500)÷ 0.01 = 45,250 USDT |
| 証拠金率 | (維持証拠金 + 強制決済手数料)÷(必要証拠金 + 未実現損益) | 未実現損失20 USDTで(2.5 + 0.5)÷(50 − 20)= 10%、未実現損失47 USDTで100%(強制決済) |
※ 出典:MEXC公式ヘルプセンター「MEXC証拠金の計算ガイド」(2026年10月8日確認)。維持証拠金率0.5%・手数料0.02%・価格50,000 USDTは説明用の仮定値で、実際の値は銘柄のリスク制限で確認してください。
同じ500 USDTのポジションでも、レバレッジを変えると必要証拠金と強制決済価格が変わります。公式ガイドの式で計算すると、5倍なら必要証拠金100 USDT・強制決済価格40,250 USDT、10倍なら50 USDT・45,250 USDT、20倍なら25 USDT・47,750 USDTです。レバレッジを上げるほど必要証拠金は減りますが、強制決済価格は参入価格(50,000 USDT)に近づき、わずかな下落で強制決済されます。
| レバレッジ | 必要証拠金 | 強制決済価格(ロング) | 参入価格からの下落率 |
|---|---|---|---|
| 5倍 | 100 USDT | 40,250 USDT | 約19.5% |
| 10倍 | 50 USDT | 45,250 USDT | 約9.5% |
| 20倍 | 25 USDT | 47,750 USDT | 約4.5% |
| 100倍(参考) | 5 USDT | 49,750 USDT | 約0.5% |
※ 維持証拠金率0.5%・手数料を除いた概算。100倍の行は同じ式を当サイトで当てはめた参考値で、実際には銘柄のティアとレバレッジに応じた維持証拠金率が適用されます。
分離マージンとクロスマージンの違い:強制決済の範囲と証拠金の追加
| 項目 | 分離マージン | クロスマージン |
|---|---|---|
| 損失の範囲 | そのポジションに割り当てた証拠金まで | 先物口座の利用可能残高全体が証拠金になる |
| 強制決済価格 | 固定(他のポジションの影響を受けない) | 未実現損益や他のポジション・注文の増減で随時変動する |
| 証拠金の追加 | 手動で追加して強制決済価格を参入価格から遠ざけられる | 口座残高全体が自動的に支える |
| 資金調達料(ファンディング) | 受取時は強制決済価格に影響なし。支払時に利用可能証拠金が不足するとポジション証拠金から引かれ、強制決済価格が変わる | 口座残高から支払われる |
| 同一銘柄のロングとショート | それぞれ別に計算 | 強制決済価格は両方向で同一になる |
※ 出典:MEXC公式ヘルプセンター「よくある質問 - 先物取引における強制決済」、公式Learn「Understanding Liquidation Risk」。
レバレッジの設定方法は、先物取引画面の環境設定で「シンプルモード」(ロングとショートで同じレバレッジ・マージンモード)と「アドバンスモード」(ロングとショートで別のレバレッジ・マージンモード)を切り替えられます。環境設定で「推定強制決済価格を表示」を有効にすると、注文前に注文パネルで推定の強制決済価格を確認できます(参考値)。マルチアセットモードはクロスマージン専用で、USDT・USDC・USD1などの一部のステーブルコイン先物に限られます。
MEXCで先物のレバレッジを選ぶ前に確認する4点
- 取引する銘柄のリスク制限(ティアごとの最大レバレッジ・最大ポジション・維持証拠金率)を取引画面で確認する。500倍はすべての銘柄で選べるわけではない
- 分離マージンかクロスマージンかを決める。損失を当該ポジションの証拠金に限定したいなら分離マージン、口座残高全体で支えたいならクロスマージン
- 推定強制決済価格を表示して、参入価格から何%の逆行で強制決済されるかを把握する。公式Learnは初心者に10倍以下を推奨している
- 損切り注文を置く。公式FAQは、極端な変動時には損切りが約定しない、または設定価格と異なる価格で約定する場合があると注意している
先物取引の手数料は、公式手数料ページ(2026年9月3日確認)ではメイカー0〜0.01%・テイカー0〜0.04%で、MXトークンで支払うと20%割引です。強制決済時には強制決済手数料もかかります。MEXCの口座タイプ・入出金・本人確認は取引所ページにまとめています。
よくある質問
Q. MEXCの先物レバレッジは最大何倍ですか?
A. 公式Learn記事(2026年9月21日)では、USDT建て(USDT-M)無期限先物が最大500倍、コイン建て(コインM)無期限先物が最大200倍と案内されています。銘柄ごとに上限は異なり、市場の異常変動時にはMEXCが引き下げる場合があります。取引時点に選べる上限は取引画面のリスク制限で確認してください。
Q. MEXCで500倍を選ぶとどうなりますか?
A. レバレッジは保有できる最大ポジションを決めるため、500倍では小さなポジションしか持てません(ETHUSDTの例では約671,829 USDTまで)。また必要証拠金が少なくなるぶん、強制決済価格が参入価格に近づき、わずかな逆行で強制決済されます。公式Learnは初心者に10倍以下を推奨しています。
Q. MEXCの強制決済(ロスカット)はいつ発動しますか?
A. 維持証拠金率((維持証拠金+強制決済手数料)÷(必要証拠金+未実現損益))が100%に達したときに、公正価格(インデックス価格と市場価格から算出)を基準に発動します。ポジションが上位のティアにある場合は、まず一部を決済してティアを下げ、再計算しても100%以上なら残りを破産価格でシステムが引き継ぎます。
Q. MEXCの維持証拠金率はレバレッジで変わりますか?
A. 変わりません。維持証拠金率はポジション規模のティアで決まり、ポジションが大きいほど高くなります(ETHUSDTの例で0.1%〜2%)。レバレッジは必要証拠金(初期証拠金)と最大ポジションを決めます。
Q. MEXCの分離マージンとクロスマージンの違いは?
A. 分離マージンはそのポジションに割り当てた証拠金だけが損失の対象で、強制決済価格は固定です。クロスマージンは先物口座の残高全体が証拠金になり、他のポジションや未実現損益で強制決済価格が随時変動します。分離マージンでは手動で証拠金を追加して強制決済価格を遠ざけられます。
Q. MEXCで強制決済されると借金(追証)は発生しますか?
A. 公式FAQでは、強制決済後にマイナス残高が生じた場合は保険基金が不足分を補填すると案内されています。保険基金が不足する場合は自動デレバレッジ(ADL)に引き継がれます。ただし、投じた証拠金(分離マージンでは当該ポジションの証拠金、クロスマージンでは口座残高)は失われます。
Q. MEXCの銘柄ごとのレバレッジ上限はどこで確認できますか?
A. Webでは「先物取引」→「リスク制限」→「すべての先物リスク制限を表示」、アプリでは「先物」→右上の設定「…」→「先物情報」→「リスク制限」で、銘柄ごとのティア・最大レバレッジ・最大ポジション・維持証拠金率を確認できます。
出典・確認先
- MEXC|Understanding Liquidation Risk: FAQs and Protection Tips(公式Learn・2026年9月21日・英語・2026年10月8日確認) →
- MEXC|What Are Futures Risk Limits?(公式Learn・2026年9月21日・英語・2026年10月8日確認) →
- MEXC|よくある質問 - 先物取引における強制決済(公式ヘルプセンター・2026年2月11日更新・2026年10月8日確認) →
- MEXC|MEXC証拠金の計算ガイド:必要証拠金、維持証拠金、強制決済価格をわかりやすく解説(公式ヘルプセンター・2026年10月8日確認) →
- MEXC|先物の種類ごとに異なる先物リスク制限の詳細をMEXCで確認する方法(公式ヘルプセンター・2026年10月8日確認) →
- MEXC|How to Set Up MEXC Futures Preferences: A Complete Beginner's Guide(公式ヘルプセンター・英語・2026年10月8日確認) →
- MEXC|手数料(公式・2026年9月3日確認) →
- MEXCの取引所情報(当サイト・公式手数料ページの確認日2026年9月3日) →
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